【米国株動向】新たにS&P500に採用された成長株:トレード・デスク[TTD]は2016年のIPO以来2,410%の成長 | モトリーフール米国株情報 | マネクリ マネックス証券の投資情報とお金に役立つメディア

モトリーフール米国本社 – 2025年7月15日 投稿記事より

S&P500採用銘柄の条件

S&P500指数は、米国株式市場の総合的な指標として最も高く評価されており、米国の主要な上場企業500社で構成されています。指数を構成する企業の多様性から、株式市場全体のパフォーマンスを測る上で最も信頼できるベンチマークとして広く認識されています。S&P500種指数への組み入れを検討されるためには、企業は以下の基準を満たしている必要があります。

・米国に本社を置く企業であること

・時価総額が205億ドル以上であること

・流動性が高いこと

・発行済み株式の50%以上が取引可能であること

・直近の四半期において、一般に認められた会計原則(GAAP)に基づき利益を計上していること

・直近4四半期の合計で黒字であること

トレード・デスク、長年にわたる成功の実績。今後、成長の可能性も

トレード・デスク[TTD]は、S&P500種指数に新たに追加される銘柄で、7月18日にベンチマークに組み込まれる予定です。これにより、同社は2025年これまでに基準を満たした6社の一つとなりました。トレード・デスクは、2016年末のIPO以来、市場全体を圧倒的に上回るパフォーマンスを示しており、S&P500種指数の190%に対して2,410%のリターンを上げています(2025年7月14日(月)市場終了時点)。株価の上昇は、売上高が1,930%増加し、純利益が567%増加するなど、堅固なファンダメンタルズに支えられています。

株価の著しい上昇とプログラマティック広告(運用型広告)事業における成長実績にもかかわらず、多くの人がトレード・デスクの最良の時期はまだこれからだと考えています。

変化する広告業界

広告業界ではパラダイムシフトが進行中で、トレード・デスクはその中心的な役割を果たしています。同社は、CEOのジェフ・グリーン氏のビジョンに基づき、広告バイヤー向けの世界最大の独立系プラットフォームを構築しました。2003年、同CEOは世界初のオンライン広告取引所「AdECN」を設立し、2007年にマイクロソフトに買収されました。その経験を活かして、同氏はプログラマティック広告に革命を起こすことを決意し、2009年にトレード・デスクを共同設立しました。

同社はデジタル広告に対して独自のアプローチを採用し、主要な広告代理店と競合するのではなく、提携しています。トレード・デスクは長年に渡るイノベーションの実績も持っています。同社のUnified ID(UID)2.0は業界標準であり、ユーザーをインターネット上で追跡する迷惑なコンピュータコードであるクッキー(Cookie)の後継技術とされています。UIDは、暗号化された消費者データを使用して広告キャンペーンのターゲット設定と効果測定を行い、ユーザーデータのセキュリティを犠牲にすることなく、広告主の成功を確実にします。

トレード・デスクは最近、最先端のプラットフォーム「Kokai」を導入しました。同社によると、Kokaiは「AIの力をデジタルマーケティングに最大限活用する」ものです。Kokaiは1秒間に1,300万件の広告インプレッションを分析し、広告主が最適なタイミングで適切なユーザーに適切な広告を配信することを可能にします。

開示事項として、トレード・デスクは2024年第4四半期に、33四半期連続で達成してきた自社ガイダンスを初めて下回りました。これは、顧客を新プラットフォームKokaiへ移行させる間に起きたものでした。しかし、その後同社は驚くべき転換を遂げ、迅速に経営を立て直し、成長を再加速させています。

堅固なバランスシート

トレード・デスクの最近の業績には説得力があります。2025年第1四半期の売上高は6億1,600万ドルで前年同期比25%増となり、調整後1株当たり利益は0.10ドルで27%増加しました。

トレード・デスクは2013年から一貫して黒字を維持しており、現金および有価証券が17億4,000万ドルを超え、債務はゼロという堅固なバランスシートを誇っています。

メタ・プラットフォームズ[META]やアルファベット[GOOGL]のグーグルのような「ウォールド・ガーデン」(特定の企業が運営する閉鎖的なデジタル空間やプラットフォーム)に代わる選択肢を広告主に提供することで、トレード・デスクの魅力を高めており、同社が長期的な成長を維持し、S&P500種指数への採用を後押しする要因となりました。

ウォール街は強気

2024年末にトレード・デスクが自社ガイダンスを下回りましたが、2025年7月現在、ウォール街のアナリスト40人のうち27人が「買い」または「強気買い」と評価しており、「売り」推奨はゼロという状況です。

サスケハナ(SIG)のアナリストは最も強気な見方を維持しており、同社の株式に対して「買い」評価と135ドルの目標株価を設定しています。これは、2025年7月14日(月)の終値と比較して、投資家にとって79%の潜在的な上昇率を示しています。アナリストたちは、同社の「驚異的な」成長の実績とほぼ「完璧な」実行力を挙げ、2024年末に浮上した問題は解決されたと考えています。

トレード・デスクは現在、2026年の利益の34倍、来年の売上高の11倍で取引されています。確かに割高ですが、その強い成長実績を考慮すれば、妥当な価格だと考えます。

さらに、最も一般的に使用されるバリュエーション指標は高成長企業を評価する際には苦戦しがちですが、トレード・デスクはまさにその一例です。より適切な価格/利益成長率(PEG)比率で測定すると、倍率は0.87となり、1未満の数字は割安株の基準となっています。

その長年の成功実績、技術的優位性、そしてウォール街の評価を考慮すると、トレード・デスクは投資検討対象として1つの選択肢となるかもしれません。

免責事項と開示事項 記事は一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。アルファベットの幹部であるSuzanne Freyは、モトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。フェイスブックの元市場開発担当ディレクター兼スポークスであり、メタ・プラットフォームズのMark Zuckerberg CEOの姉であるRandi Zuckerbergは、モトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。元記事の筆者Danny Venaは、アルファベット、メタ・プラットフォームズ、マイクロソフト、およびトレード・デスクの株式を保有しています。モトリーフール米国本社は、アルファベット、メタ・プラットフォームズ、マイクロソフト、トレード・デスクの株式を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、以下のオプションを推奨しています。マイクロソフトの2026年1月満期の395ドルコールのロングと、マイクロソフトの2026年1月満期の405ドルコールのショート。モトリーフールは情報開示方針を定めています。

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